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コラムホイールと作動カム・・・(続々続続々 クロノグラフの動く仕組み?)

fp1180.jpg

現代的クロノの代表的存在、フレデリック・ピゲ。
こんなに薄型に出来たのは
ひとえに部品の加工精度の素晴らしさ故。
垂直クラッチ、コラムホイール式クロノグラフ



val23.jpg

古典的クロノの代表的存在、バルジュー。
理屈抜きに、ウツクシイです。
水平クラッチ、コラムホイール式クロノグラフ。



val7760.jpg

時計史上、こんなにも多くの人から愛され、
そして悪口を言われ続けたムーブメント、
他にあったでしょうか?????
7750(系)は不滅です。
スイングピニオン、カム式クロノグラフ。




ということで
前回自ら随分とハードルを上げてしまっていた
ような記憶もかすかにありますが、
前回の事は忘れて相変わらずのマイペースで進めてみるのです。
ということで、
いままでクラッチのいろいろについてズルズルと書き続けた訳ですが、

文章の中にやたらと出て来たコラムホイールや作動カム、
それって一体なんなのよ、ということについて
やはりもうちょっと書いてみても良いのかな、
と思い立ったのです。

で、早速本題です。

既に一度書きましたが、
クロノのプッシュボタンを押すと、
ムーブメントに取り付けられたレバーが動き、
それがまず作動カムやコラムホイールを動かします。

作動カムやコラムホイールは
クロノの各部署へ命令を伝達する為の
レバーに取り囲まれており、

作動カムやコラムホイールが動く度に
そのレバー類の位置関係が変化し、
その結果としてクロノグラフのあの規則的な動きを
司っているのです。

そうです。

すなわち作動カムとコラムホイールは
ほぼ同様の働きをしている、
と言って良いのであります。

それでは作動カムとコラムホイールは
一体どう違うのかということについて、

作動カムは、プレス加工機で打ち抜かれた
イビツなプレートが複数枚重ねられて出来ていたり、
中には金属のカタマリをイビツな形に削って
作られていたりします。

要するに、カムは常にイビツなのです。

これに対してコラムホイールは
調和を象徴する(?)丸形で、
一般的にはその底には歯車が付いていて
その上には8ないし10程度の柱が
円周に沿って立てられているのです。

その姿は極めて精密で
やたらと複雑に見えるクロノグラフの
ムーブメントの中でも
結構目立っていたりするのです。

そしてボタンが押し込まれる度に
クルリと音も無く、
しかし厳かに、ひたすら厳かに
ちょっとづつ回転しているのです。

もちろん作動カム、コラムホイール共に
良い所も悪い所もあるのですが、
より美しいルックスを持ったコラムホイールが
もてはやされる事が多くなっているのです。

かつては作るのが大変だったコラムホイールは
現代的な加工技術を用いれば
ずっと簡単に作れるようになった事もあり、
コラムホイールが高級機の象徴であった時代は
明らかに終了しているようであります。


ということで
今回もまた随分な縦長、
次回こそはそれなりの
着地を目指してみるのです。

といいつつ、
また唐突に終了する私を
どうぞお許し下さい。



ジャガー・ルクルト マスター クロノグラフ JAEGER LE COULTRE Master Chronograph Q1538420 
ジャガー・ルクルト
マスター クロノグラフ
Q1538420


スイスきってのクセモノが作るクロノは
意外なまでに(?)美しいです。
是非一度ご覧あれ。
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テーマ : 腕時計
ジャンル : ファッション・ブランド

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非公開コメント

ヴィンテージ時計が好きなので、どうしても水平クラッチ式で、ピラーホイールを備えている手巻きバルジューの画像に惹かれます。

とは言うものの、やはり7750にも散々お世話になってはいますが・・・。

私は時計好きと言われる方々が言われる程、7750は嫌いじゃ無いんですけどね。

逆に、あんなに量産出来て、各メーカーのリファインであそこまでバリエーションを出せる事に感心します。


ところで、「8ないし10の柱がが・・・」と言う部分で昔から疑問があったのですが、あの柱の数って具体的に作動に影響あるのでしょうか?

メーカーによって柱の数は様々ですが。

No title

みつぼんさん

いつもありがとうございます。
バルジューに代表されるビンテージクロノ、
私にとっても尊い存在です。

ただ、あまりに神格化され過ぎなような・・・

あと、コラムホイールの柱の数については
ごめんなさい、適当な表現をしてしまいました。

これについては、柱の数が少ない程、
プッシュボタンのストロークが長くなる事は避けられないような気がしまして
だからといって柱を増やし過ぎると
今度は誤作動が増えるような気もしまして
要するにここもバランスが肝要、という事でしょうか・・・

お返事遅れてすみません。

質問の件、ご説明ありがとうございます。

画像のバルジューは9本だったり、名機と言われるヴィーナスで7本だったりと、以前から疑問だったので、1つ疑問が解けて良かったです。

こちらのブログを観させていただく様になってからは、以前だったらスピマスcal.321に惹かれていたのが、最近は進化系(!)の現行のスピマスも非常に魅力に感じています。

ただ、オメガのブレスレットの外れるトラブルだけがネックなんです。


これからのスピマスは、ブレスレットの駒調整は、パイプ・ピン式からネジ式に変わって行くのでしょうか?もしくは、もう変わっているのでしょうか?

No title

バルジューいいなあ・・・、有機生物みたいですね(笑)
もう、これは芸術です。

しかし、こうやって中の画像を並べられると、7750の
「とりあえずクロノグラフとして動けます」的な度合いが
かなり高まりますね。(^^;)

まあ、これもクロノグラフを一般に普及させているという
功績でたたえられるべきなんでしょうね。(^^)

現代の工作技術であれば昔であれば高級機といわれた
機構でもラクラク作り出せてしまう・・・。

このような状況の中で確かにコラムホイールは高級機
とはいえない時代が来ると思いますが、その中で7750
の立場はどうなっていくのか・・・、と思います。(;_;)

Re: タイトルなし

こんばんは。

> 画像のバルジューは9本だったり、名機と言われるヴィーナスで7本だったりと、以前から疑問だったので、1つ疑問が解けて良かったです。

コラムホイールの柱の数は、各メーカーの個性のようなもので
何本にすると最も良いかについては、
各時計師の個性が出る所ではないかと思います。

ヴァルジュー23やヴィーナス178等が生まれた1940年代、
まだコラムホイールの柱を何本にすれば良いかを
シュミレーションや計算によって予測する事は
出来なかったのではないかと想像しています。

作ったテストサンプルをひたすらに動かし続けて
一番結果の良いものを採用、
みたいな・・・

あまり想像でものを言ってはいけませんねw


> こちらのブログを観させていただく様になってからは、以前だったらスピマスcal.321に惹かれていたのが、最近は進化系(!)の現行のスピマスも非常に魅力に感じています。

わたしも時計屋になりたての頃は、
321が夢に出てくる程に欲しかったです・・

実際に両方とも使った感じは殆ど変わりません。

当然のように個体差がありますから
数本しか使った事の無い私が語るのもなんなのですが

プッシュボタンは321の方が軽かった、
という印象はあります。

>
> ただ、オメガのブレスレットの外れるトラブルだけがネックなんです。
>
>
> これからのスピマスは、ブレスレットの駒調整は、パイプ・ピン式からネジ式に変わって行くのでしょうか?もしくは、もう変わっているのでしょうか?

パイプは確かに、ピンの抜き差しを繰り返しているうちに
弱くなってきますね。

おっしゃる通り、オメガのブレスは内蔵する
コマ同士を繋ぐピンが両サイドから蓋の役割をする
短いネジで抑えられているという構造のものが増えてきましたね。

時計屋的にはその両サイドのネジが短すぎて
以前のようにお手軽でもなくなってしまいましたが
確かに良い手法だと思いですね。

今日、現行コンビのスピマスオートに両サイドネジ止め式のブレスが
ついているのに気付きました。

ばけねこさん、

いつもありがとうございます。

7750はゼンマイのトルクが大きかったり
テンワの慣性モーメントが大きかったり
輪列の配置が素晴らしかったり・・・

オリジナルムーブメントに
7750のこういった優れた素性を取り入れた
IWCさんのお言葉です。

クロノグラフ機構は
当時流行ったとされるプレス加工機を前提に
量産化をはかったといわれていますね。

これについても、古典的クロノのように
有機生物のような(!)複雑な形状にしなくても
それ以上の耐久性を得られる(?)ように
最適化と合理化を推し進めた結果のシステム、
なんて事を聞いた事があります。

見た目は確かにつまらない(爆)けど
優秀な主輪列とコンパクトな片方向巻き上げ自動巻機構、
そして合理的で耐久性に優れるクロノグラフ機構。

7750は本来、とっても素敵なムーブメント、
ただ機械式時計が道楽として以外に道を失った時代を生き抜く為には
益々のお手入れが必要。

多くの時計メゾンさん達はとっくに気付いていると思います。
ラジューペレさんのコラムホイール付きやスプリットセコンド付き
7750はそこそこ見た目も良くなってますよね。

長々と失礼しました。
何故かこんなところに月齢表示。
プロフィール

wakmanndiver

Author:wakmanndiver
大学で物理の学位を所得後、フロムAを片手に何となく入った時計業界。
以来、ジャンルにとらわれずありとあらゆる時計の小売、卸売、オリジナルやOEM等の企画提案、そして扱ってきた時計の商品説明、取説などを必要に迫られて色々と書いているうちに時計の蘊蓄が異様に溜まっている事に気付いて覆面ライターと化し、異業種の企業に時計について語れ、などと呼んでもらったりしていたら、気付けばカードフォルダの中の名刺達はその9割がアパレル関連の方達のものだったりして、自身、時計よりも英国靴の方が好きだったりもする、きっと珍しい時計人。

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