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オーデマ・ピゲ
ロイヤルオーク クロノグラフ
26300ST.OO.1110ST.06 
そうなのです。
このお話、前回ちゃんと着地したつもりでいたのですが、
余りにも内容が伴っていないような気がしまして
取り急ぎもう少しくらい書いても良いのではないか、
という事で本題です。
最近、クロノグラフと言えば
垂直クラッチという言葉を良く聞く事と思います。
垂直クラッチと言えば、5年くらい前だったでしょうか、
泣く子も黙るパテック様の年次カレンダークロノ、Ref.5960や
インターさんのダ・ヴィンチ・クロノに搭載された自社ムーブ等が
相次いで垂直クラッチを採用したあたりから
本格的に流行したのではないかと思います。
といいつつも、
実は現行のデイトナが搭載する4130、
そして100万円コースのクロノグラフ達が多く採用している
フレデリック・ピゲ1185等、
1980年代に設計されたと思われる代表的なクロノに
既に採用されていたりしまして、
それを言うなら真の「世界初」自動巻クロノである(と私は信じている)
セイコー61系も垂直クラッチで、
確かそれより前には少なくとも有名な
垂直クラッチ採用の腕時計用クロノは無いはずなのです。。。
そうなのです。
セイコーさんが提唱した、
外乱に曝され続ける腕時計にこそ垂直クラッチを、
という提案にスイス時計業界が動かされたのです。
と、話が違う方向に行きそうですので戻します。
垂直クラッチ、垂直クラッチと
訳の分からない事ばかり先程から
連呼しているかたちになっておりますが
何も恐れる事はありません、
ストップウォッチのオン・オフを司るクラッチが
文字盤に対して垂直方向に動く
ということに過ぎないのであります。
具体的に申しますと、
秒針と一緒に回っている歯車が
密かに摩擦板も常時回しており
コラムホイールやカムにクラッチを繋ぎなさい、
と指令されたらその摩擦版がぐいと文字盤側にせり上がり、
クロノグラフ秒針に取り付けられた回転板に
ペタとくっついてクロノ秒針もろとも回す。
何だか分かりそうで分からない文のような気もしますが
とにかく文字盤に対して垂直方向に動いて
秒針を回そうとしたりする行為、
ということなのです。
これが何処が良くて今更みんなで寄ってたかって
作っているのかと言いますと
作動開始時の針飛びが少ない
ゼンマイのトルクのロスが少なく、
精度への影響も少ない
この辺りが垂直クラッチの利点の
主立ったところと言われているのです。
その反面、やはり垂直に動いてしまう訳ですから
ムーブメントの厚みを抑えるのが大変で
しかもクラッチがくっつく現場を
鑑賞してもらうのが難しかったりするという
デメリットもあるのです。
とやっていたら
話はこれからというのに
既に結構な字数を稼いでしまったではないですか。
「字数は誠意」とも申しますが、
とりあえずこの調子で書いていますと、
クロノグラフの事だけであと50本くらい
記事が書けてしまいそうな感じであります。
って、どうまとめて良いものやら分からなくなってきましたが、
取り急ぎこの続きはまた、近いうちに。

パテック・フィリップ
アニュアルカレンダー
5960R-001
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テーマ : 腕時計
ジャンル : ファッション・ブランド
こんにちは。(^^)
ブライトリングも垂直クラッチを採用し、これからやっぱり
垂直クラッチ化がクロノグラフムーブを作れるメジャー
ブランドの中では進行して行くのでしょうか?
まあ、それはそれで一般的には手が込んでるというメカ好き
所有欲がかき立てられるのでいいことだと思いますが、
やっぱりクロノで一番かっこいいのはスピードマスター
かなあという気持ちが消えないんですね・・・。
オメガ・・・、スピードマスターのムーブを変える気は
ないんですかね・・・。(^^;)
いつもありがとうございます。
スピマスプロはいつまでも月に行った頃のままでなければならない、なんてことをオメガの社長が何かのインタビューで答えていたとおもいます。
私的には9300番搭載の2つ目、かなりオススメですよ。
垂直クラッチですし。
みつぼんと申します。
ばけねこさんのブログから移動してきました。
こちらのブログを知ってからは、空いてる時間を使って最初から閲覧させていただきました。
とても充実した内容で、見応えがありますね。
ばけねこさんのブログと共に、これから要チェックさせていただきます。
僕も実はあの2つ目はかなり気になってました(笑)
スピマスは今まで2本持ってきたのですが、
もうそろそろ定着するスピマスがほしいです。(^^)
みつぼん様
全くもって恐れ入ります。
ばけねこさんのブログは、
時計を普通に楽しむ事(?)を思い出させてくれた
私にとってかけがえの無いものです。
ついつい異様なまでの拘りを持ってしまう
私の悪い癖全開のブログですが、
何卒宜しくお願いします。
9300搭載のスピマス、
私なりの意見を記事にしていますので
よろしかったらご覧下さい・・・
http://wakmann.blog133.fc2.com/blog-entry-132.html
これでサイズがいつもの42ミリに納まってくれていたら
より良かったのですが。
こちらのブログは、時計のプロとして私達には解らない部分の解説も解りやすく書かれてて、見応えがあります。
ばけねこさんのブログは、実際にオーナーになって初めて解る事を色々な視点から観察されてるので、もしも自分が購入したらと言うバーチャル的なイメージが出来てとても面白いです。
お二人に共通されてるのは、鋭い観察眼でコメントを書かれてる中にもユーモアがある事ですね。ユーモアが無くただ批判的なコメントを書かれている方も多々いらっしゃいますが、そういうブログは、どれだけ細かく書いてあってもつまらないですからね。