タグ・ホイヤーさんのリンク。
タグ・ホイヤー
リンク クロノグラフ
CAT2011.BA0952
今始まった事ではなく、
それならば何故今のタイミングで
こんな事を言い出すのか自分でも全く不明ながら
今回のモデルチェンジによって
ホイヤーさんのリンクは随分と良くなったなあ、
等と私は密かに感じていたのです。
リンクと言えば
そのルーツは1980年代にまでさかのぼるのでありまして
確か当時流行の人間工学に基づく設計などといったことで
新生タグホイヤーさんのフラッグシップとして、
カレラやオータビアなき後のホイヤーさんを支えてきた訳でありますが
時代の流れの中で度重なるブラッシュアップを受け続けながらも
どうも私個人的には1990年代的雰囲気が濃厚に感じられ
最近は新しいコンセプトのもとに復活を果たしたカレラの陰に
隠れてしまっているような感じがしていたのであります。
ということで新しくなったリンク、
取り急ぎ上に貼付けたるクロノグラフですが
インダイヤルがぐぐと拡大されて
同じグループに所属するゼニスさんの
エル・プリメロ的重なり具合を見せており、
スモールセコンドのみ銀のフチを設ける事で
文字盤全体に施されたタペストリー的ストライプも相まって
現代的な立体感を得るに至っているのです。
そしてバトン型長短針とバーインデックスの組み合わせ、
見返し部のクロノ秒針用インデックスが
さりげなくカレラ的だったりしながら
これを取り囲むベゼルは
タキメーターの刻まれた極古典的なもの、などではなく、
良く見るとクッション型のアウトラインを描いているのです。
これはこの時計を担当したデザイナー氏曰く、
ダイヤル、ケースの丸形とブレスレットの長方形を
滑らかにつなげるための工夫の一環、
などといったことがいつもの私の愛読書に
書いてあったような気がしますが
確かに美しいような気がするのです。
旧来無愛想な感の歪めなかった横顔も
一瞬某社のオイスター的にも見えてしまう(!)ような
優雅な曲面を描いているのです。
そして一番変わったのがブレスでありまして
旧来エッジのないのがリンクのブレスの特徴、
なんて思っていたのですが、
新しいブレスは従来より若干薄く、
側面がポリッシュ仕上げされており、
これまた随分と垢抜けた印象なのです。
クラスプは両サイドのボタンを押すと開くタイプで、
無駄な贅肉を削ぎ落としたケースやブレスのリンク同様
無駄に大きくなく、非常に良いバランス、と思うのです。
ということで今回はやけに褒めてばかりな感じですが
少し歪み方を間違えると台無しになってしまいそうな
デザイナーさんのコンセプトやこだわりが
ちゃんと正しく量産品に反映出来る。
いまどきの高度に進化した加工技術が
この時計にも大いに活かされていて
それがそのままこの時計の最大の魅力になっている。
新しいリンクは
結構アーティスティックなやつである。。。
と私は感じているのですが。
タグ・ホイヤー
リンク クロノグラフ
CAT2011.BA0952
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