A photo from "http://en.wikipedia.org/wiki/Balance_wheel"
と、いうことで、
ブログたるもの、週に2回は更新しましょう、
なんてどこかに書いてあったような気がしますが、
最近のこのブログは月刊状態なのでありまして、
しかし月刊と呼ぶには一回の更新内容が
あまりにも貧弱なのでありまして、
すなわちこれではいかんわけですが、
兎にも角にもぼちぼちになってしまっていても兎に角続けていけば、
いや、何がどうであれ続けていくことが大事、
なのかどうか全く分かりませんが、
取り急ぎそんなことで引っかかっていても仕方ないので
本題です。
他の多くのことも同じなのかもしれませんが、
時計というものは知れば知る程、
自分の無知を思い知らされるのでありまして、
ある日突然、
結局自分は何も知らないのと同じなのかも知れない、
いやそうに違いない。
なんて悟ってしまったような、
そんな気になってしまうことがあるのです。
しかしながらやはり、
今まで学んできたことが無意味であるはずはない、
と信じたいのが人情というものなのでありまして、
ここはひとつ冷静に、と、
原点回帰的「そもそも論」の展開を試みるのです。
しかしながらこのような心掛けでは
いつもの駄文に帰着するのがオチのような気がしてなりませんが、
あまりに酷すぎる場合は公開しなければ良いではないか、
と、極気軽に始めて見るのです。
そもそも機械式時計というものは、
テンプという、ヒゲゼンマイの付いた輪っかが生み出す、
「等時性」という不思議なものを利用して時間を刻むように出来ているのです。
そうなのです、テンプというものは、
ガリレオ・ガリレイが晩年に発見したとされる、
等時性を持つ「振り子」をよりコンパクトなものとしたのでありまして、
これは確か中学生の時に理科の教科書に出てきた
クリスティアーン・ホイヘンスさんが発明したと言われています。
これは確か18世紀の事だったような、と思いつつ、
改めてウィキペディアにて調べてみれば、
これが何と1675年の事だったらしく、
そして現代の機械式時計が搭載しているテンプと
ホイヘンスさんが発明したテンプとは
素材は違えど原理的には全く同じものなのでありまして、
こんなものを340年後の今でも真剣に作っているとは、
機械式時計とそれを取り巻く人々というものはどれだけ呑気なのか、
なんて失礼にもついつい思ってしまうのでありまして、
こんな古めかしいものを頼りに時間を刻む機械式時計が
21世紀の現代においてその本来の絶対的な信頼性について語るべきなのかについては
やはり仰け反り過ぎてひっくり返ってしまうほどの勢いで
「ノー」と言うべきなのでありましょう。
しかしながらもちろん、
だからこその楽しさがそこに確実に存在するから
私もこうしてしつこく時計に携わっていることに違いはないのですが。
1969年に売り出されたクオーツ時計というものは、
登場すべくして登場したのであり、
その後これに備わった数々の補正機能は、
とうの昔に寸分狂わぬ時計を実現してしまっているのであります。
そしてこれから先の近い未来、
現在の携帯電話と同じ位に
スマートウォッチが本当に世間に認められる時が来るとすれば、
単に時間を知るための道具を手首に載せて居られる程
人々は悠長ではいられなくなってしまうかもしれない。
なんてやっていたら
毎度の事ながら何が言いたかったのか分からなくなって来ましたが、
340年前に発明されたテンプが時を刻み、
その動きを伝達するのは歯車の列なわけで、
歯車が正常に噛み合って動力を伝達するには
適度な「アソビ」が必要だったりもするのであり、
そのアソビは時として、針の動きをルーズにするのです。
そんな古典的な機械式時計が指し示す時刻というものは
大体これ位、と捉えてあげるしか無いのは明らかなのです。
せっかく高価な時計を買ったんだからと
機械式時計にやたらとパーフェクトな作動を求めようとする人が後を絶ちませんが
そんなことに目くじらを立てていては
いつまで経っても時計と仲良くなんて出来っこないのです。
と、今回も胴体着陸してしまった私を
どうぞお許しください。。。
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テーマ : 腕時計
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